米国の動き 昨夜のことですが、公的資金注入に慎重な姿勢を取ってきた米国が、遂にファニーメイとフレディマックに対する公的資金注入に動きました。
公的注入をしなければ止められないとレポートしてきましたが、日本が同じことをやった時は米は激しく日本を非難しました。
その時に生まれたというか、認知された英語が「モラルハザード」で、国が助けてくれるから無茶をやっても大丈夫的な状態を言うのですが、結局その公的を入れて助けた銀行は米企業のものとなりました。
それだけ激しく非難した公的注入を実行に移さざるを得ないほど傷んでしまったというのが、今の米の実情でありましょう。
ここで公的を入れて助けないと、本当に世界中が大混乱になってしまうのは必至でありますから、判断自体に間違いはないと思います。
間違いがあるとすれば、ここまで問題を放置しておいたことでしょう。
そもそもサブプライム問題というのは、行き詰った銀行が編み出した錬金術であり、経済成長を担保にお金を貸していたようなもので、経済成長が止まれば返済ができなくなるのは最初からわかっていたことなのです。
しかも、その返済の条件が特殊で、借りてから数年は元本を返さずに金利部分のみという返済方式で、数年の間に金利を払っている間に住宅が値上がりしているという感覚だったから驚きです。
そんな話がうまく行くわけないじゃないか・・・。
バブルを経験した日本は分かる事なのですが、経験したことのない米国人には分からないことだったのでしょうね・・・。
結局世界中でサブプライムの損失を被ることになったのですが、米がどんどんお金を使ってくれたおかげで世界中が潤っていたのも事実であります。
増えすぎたマネーは減らさなくてはなりませんし、一時でも好景気を味わった国々はそのつけを払わざるを得ないといったところでしょうか。
商品相場の急落 ここ数日の間に、大分商品相場が下がっていることが一般紙でも伝えられるようになり、ガソリン価格の小売値段が下がり始めていることもあって、消費者も徐々に先高感が無くなってきていることに気づいてきているかと思いますが、それでもまだまだ高値圏であり、例えば原油が1バレル100ドル位まで落ちてきたとしても、決して安くはないのです。
OPECではここのところ夢のように上がっていた原油価格が一気に4割近くも下落し、減産を視野に入れた話し合いがもたれておりますが、事はそんなに単純ではないはずなのです。
これだけ世界中の景気が減速している中で、原油だけが異常な高値をキープすることになれば、経済は更に減速してしまいますから、減産してもさらに売れなくなってしまうことになってしまうので、減産で多少はアピールすることができたとしても、それは下落の速度を緩めるだけに過ぎないと言えるのではないでしょうか。
減産した以上に売れなくなってしまっては、結局のところ売り上げが減ってしまうわけで、作れば売れるのは間違いないのですから、値下がりした分は生産でまかなおうというこというところが出てくるといえるでしょう。
そもそも需給だけではなく、ヘッジファンドなどの投機資金が作り出してきた原油相場ですから、ヘッジファンドなどが回復しない限りは前の様な高値はあり得ないです。
相場予測 米の銀行国有化の材料を受けて米も日本も、その他各国の株式相場は粗方反発に向かうと思いますが、この局面で急いで国有化を発表した背景を推測すると、両手を上げて買いに行ける相場とは思えません。
底は見え始めているとはいえ、借金の総額がいったいどれほどのものなのかがはっきりしていない米ですから、これからとんでもない悪材料が出てくるのかも知れません。
悪材料の前の緩衝材が、この公的注入である可能性もありますので、どうしても完全な強気にはなれないのです。
日本は公的を入れるまで10年もかかりましたし、株価が大底を打ったのはそれから何年も先の03年なのです。
これだけで簡単に片付くわけがなく、しかも今回は世界中を巻き込んでいますから、状況はかなり読みにくいといえるでしょう。
まあ、日本ほど時間をかけるとは思いませんが、簡単ではないということは理解しておく必要があるでしょう。
それを踏まえた上での予測ですが、目先はとりあえず上昇だと思いますので、今日と明日に限って考えるならば買いで良い感じがしております。
実際に売られ過ぎていたところは素晴らしい反発を見せてくれると思います。
しかし、ここで大事なことは、トレンドがまだまだ変化しておらず、大きく上昇しているところを買いに行くと、結局はやられてしまうということになりかねないということがいえそうなのです。
とりあえず、ここのところの下落局面で何も仕込めていなかったという場合は、今日の早い段階で仕込みに回れば、とりあえず明日か明後日位までは上昇が続くと思いますので、買いは正解となりそうですが、時間とともにリスクは高まりそうですから、利食いはこまめに入れるべきと思います。
一方通行で上昇できるほどのパワーはないと思いますので、行動は慎重にといったところです。
実際はこれからの動きというものは、非常に読み難く、かなり難しいものとなっておりますので、ちょっとしたことで読みが変わってしまう可能性が高い状況であります。
明日は違うことを語ってしまう可能性もありますが、状況の変化をすばやく読み取って臨機応変に対応しなくてはいけない相場だと思いますので、読者の皆様も十分に注意してこの相場に対応して頂ければと思います。



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2008/09/08 09:24